任意保険で扱われる保険

任意保険

自動車を所有するにあたり加入する保険の種類は、強制的に加入する、いわゆる自賠責保険と自賠責保険をカバーする任意保険の2種類となります。

自賠責保険は、万が一の事故の際、被害者の救済を目的としている保険の為、対人賠償のみとなります。その為、相手の物や車両を含め、多大な損害賠償が発生した場合においては、自賠責保険では補う事が出来ません。

その自賠責保険を補うための保険が任意保険ともいえます。昨今では、任意保険で扱う保険内容も多様化しており、より手厚い保険内容を選択することも出来ます。

また、通販型、代理店型など、サービス形態も様々となっています。今回は、そんな任意保険でも、扱われる保険内容について、ご説明していきます。

基本的な保険について

ひとえに任意保険と言っても、補償内容はおおきく6つに分ける事が出来、その範囲は幅広いものとなっています。今回は一つずつご説明してきます。

任意保険の補償内容
  1. 対人賠償保険
  2. 対物賠償保険
  3. 人身傷害補償保険
  4. 搭乗者傷害保険
  5. 無保険車傷害保険 車両保険

以上、6つの項目が任意保険の基本的な補償内容となります。保険会社によって、名称は若干異なる場合もありますが、内容はほぼ同一のものとなります。

では、順々にご説明していきます。

対人賠償保険

事故によって、相手方の車に搭乗していた人や歩行者を死傷させてしまった場合、法律上で定められている損害賠償責任を負う際に、強制保険で加入している自賠責保険の対人賠償保険の上限を超えた分を、この対人賠償保険でカバーする保険となります。

保険会社によっては、限度額を選択する事が出来ますが、基本は無制限を選択してください。直近の判例でも、1億円を超える損害賠償がありますので、万が一を考えると無制限とすることが重要です。

対物賠償保険

事故によって、相手方の車や物、ガードレールや電柱など他人の財物に損害を与えてしまった場合、補償される保険となります。

強制保険である自賠責保険では、対物は対象外となる為、重要な保険です。これも対人賠償保険と同様、限度額は無制限とすることが重要です。

人身傷害補償保険

自動車事故によって、自身や家族が死傷された場合に、補償される保険です。この場合、自動車に搭乗中や、歩行中などにおける自動車事故によって発生した事故における損害をカバーする保険です。

ただし、契約の家族以外は、契約の車に搭乗中のみ適用されます。また、自身の過失割合に関係なく、実際に発生した損害を補償します。

相手方がいる事故の場合、過失割合によって相殺された分の補償も、この保険でカバーする事が出来る点も特徴です。この人身傷害補償保険においては、限度額を選択する事が出来ます。一般的には、最低限度額である3,000万円の加入率が高いです。

搭乗者傷害保険

契約の車に搭乗中の全員を対象とし、自動車事故によってケガをした部位や内容に応じて、あらかじめ定められた金額にて補償する保険です。

自身の過失割合に関係なく、支払われるのが特徴です。人身傷害保険と搭乗者傷害保険は似ていますが、どちらも加入していた場合には、双方から補償されます。

無保険車傷害保険

対人賠償保険などがついていない、いわゆる任意保険未加入の車両と事故に遭った場合に補償される保険です。

具体的には、契約の車に搭乗中の方が死傷した場合に、加害者から補償を受けられない際、法律上において負担すべき損害賠償金額を1名につき、2億円を限度とし補償されます。

くわえて、記名被保険者、その配偶者及び同居の親族、別居の未婚の子においては、他人の車に搭乗中の場合や歩行中の無保険車による事故においても、補償の対象となります。

任意保険の加入率は、共済含めおおよそ85%ほどとなっており、15%の車両が任意保険に加入していない状況となる為、万が一の事を考え加入する事が重要となります。

車両保険

車両保険は、契約している車両が事故により損害を受けた際に、契約時に定めた保険金額を限度に支払われる保険です。

具体的には、車と車が衝突した場合や飛来物によって損傷した場合、盗難やいたずらによるキズなどにも適用される保険です。また、相手方がいる事故の場合、過失割合によって自身の過失割合の分も、車両保険に加入していれば、補償されるのも特徴です。

車両保険には、保険会社によって名称は異なりますが、一般タイプと限定タイプの2種類が用意されています。一般タイプでは自損事故含む、主な事故全般を補償するものとなりますが、限定タイプでは一部の事故に限定して補償するものとなります。

一般タイプの方が、保険料は高くなります。加入率は、おおよそ6割ほどですが、新車や比較的新しい年式の場合、車両価格が高い為、加入する事をお勧めします。

特約にも注目

任意保険は基本的な保険だけではなく、様々な特約をオプションで付ける事が出来ます。

特約については、保険会社によって異なってきますので、加入する保険会社に依存しますので注意が必要です。特約の中でも、いくつかお勧めのものをご紹介していきます。

弁護士費用特約

契約している被保険者が交通事故に遭った際、被害者が加害者に対し示談交渉にあたり弁護士へ依頼した場合において、発生する弁護士費用や法律相談費用を、保険会社が負担する特約です。

弁護士費用は300万としており、大抵の交通事故の場合、300万円以下に収まるケースがほとんどなので、万が一の際、特約を使う事で自己負担0円にて、お願いする事が出来ます。

日常生活賠償特約(個人賠償特約など)

日常生活賠償特約は、日本国内にて日常生活の偶発的な事故によって他人を死傷させてしまった場合や、他人の財物に損害を与えてしまった場合に、法律上の損害賠償責任に基づいた損害賠償額を、保険金として支払われるものとなります。

これらは、最近では自転車事故による損害賠償も、この保険でカバーできます。

以上、他にも特約は様々ですが、一例としてお勧めなものをご紹介しました。

まとめ

任意保険は、強制保険である自賠責保険では賄いきれない損害補償を補うための保険です。自動車を保有するにあたり、必ず任意保険には加入しましょう。

また、基本的な保険については、手厚くすることをお勧めします。保険内容に不明点や疑問点がある場合には、代理店や保険会社に相談する事をお勧めします。